一昨日になりますが、日高管内が大豪雪で農業用ハウスなどに多大な被害が出ているという情報を受けて、国会の日程を切り上げて、日高に入り現地視察を行いました。
新ひだか町や新冠町の農家さんたちに現場を案内いただきながら、さまざまお話を伺ったところ、皆一様に「この地域で暮らしていて、こんな雪が降ったことは記憶にない」とのことです。
また新ひだか町では昨年、特産のミニトマトの出荷額が10億円にもなり、新冠も全道一のピーマンの出荷量を誇るほどの産地であり、農家さんたちは「ここまで地域のブランド品として育ててきたのに、ここで出荷できなくなってしまったら市場の信頼を失ってしまう」ということを大変懸念されていました。
さらに他の地域から移住し、ここ数年で就農している30代や40代の若手農家の方々の被害は深刻で、多くの借金をしてハウスを設置したのに、数年も経たないうちに想定外の雪で倒壊してしまい途方にくれている方もいるとのお話を伺いました。
町や農協でもそれぞれ、出来る範囲の最大限の取り組みをして事態に対処していることや、財政上、労働力上の限界があることも聞かされました。
道産野菜は、本州の出荷量が減る夏場や秋にかけてもっとも重宝され、市場での引き合いが大きくなる傾向にあります。視察を伺いながら、産地の出荷力を落とさないためにも一日も早い復旧の必要性、そして農業者、特に若手農家が生産意欲を失わないような措置の必要性などを感じています。
視察には行政の関係者の多くにも同行していただきました。制度上の問題も含めてそれぞれな課題がありますが、それを乗り越えて今回のような想定外の事態に対して政治の中で期待に応えてまいりたいと思います。