山岡達丸です。
 民進党と希望の党の合併という報道がされていますが、正確に言えば民進党は存続政党としてそのまま残り、希望の党が解党。その上でその一定程度の議員が、民進党に合流するという手続きが行われることになりました。
 私は、民進党から新しい党名で出発する「国民民主党」に事実上、「帰る」という形の中で、新たにスタートを切っていきたいと思います。

 前回の衆議院選挙において、小選挙区で惜敗し「北海道の比例代表」として議席をいただいている私は、前回の衆議院選挙で比例候補を出した政党への移動は国会法上、認められていません。
 一方で前回候補を出していない民進党には移動することができます。政党名は、民進党から国民民主党に変わりますが、私としてはもとの流れを汲む政党に「帰る」という感覚の中で、国民民主党への参加となります。
 私の置かれた状況では選択肢が限られている中で、自分なりの立ち位置により近づくための一歩であると受け止めていただければ幸いです。

 昨年の選挙時、私は浪人中で中央の議論に参加する立場ではありませんでしたが、希望の党へ合流という党の組織決定に基づいて選挙に臨みました。
 この間、私自身の政治的な立ち位置がどうなったのか多くご質問をいただきましたが、これまで訴えてきた大都市優遇の経済政策から地域経済に目を向けた政策へ転換する、働くものを含めて地域の生活者の目線で政治を行う、日本の平和憲法・平和外交を守るなどについて、政党に左右されず取り組んでいくということを説明させていただいてきました。
 集団的自衛権の行使を含む現在の安保法についての取り扱いは大きな論点でありましたが、国民民主党は「違憲部分の白紙撤回と見直し」を打ち出しており、この点一つをとっても私にとってこれまでより活動しやすい環境になるものと考えております。

 民主党が政権与党だったころ衆参合わせて450に及ぶ議席があり、私もその一人でした。現在議席は3分の1程度にまで減りました。
 「小さいながらも楽しい我が家」という言葉がありますが、政党も小さい方が自分に近い考えの人だけで固まることができて楽しいという側面があります。しかしそれでは多数を取って政権を担うことはできません。北海道から沖縄まで、地域事情も違う中でさまざまな人が集まる中「すべて同じ考えの人だけ」とならないのも現実です。
 ある点では一致していても、ある点では違う、そういう人が多くいる中、大きな目標に向けていかに折り合いをつけていくか。ときに我慢や妥協をしながら、少しずつ国民の皆様全体の幸福のために進んで行く知恵が必要だと思います。
 いまの数でまとまれないのであれば大勢力になってまとまれるわけがありません。現在の野党の状況は、より大きな勢力をつくる前段階として「まとまれる力」を持つための試練だと思っています。

 安倍政権は数の力を背景に、重要政策について野党や国民の声に耳を貸さず「選挙で勝ったから白紙委任されたのだ」と言わんばかりに強行的な議論を進めてきました。こうした現実を前に、やはり政権交代ができる迫力を持つ野党勢力でなければ、真の意味で国民の皆様のご期待にお応えすることはできないものと思っています。
 私も、格差の是正とともに地域に夢と豊かさをつくりだし、未来技術の研究と国民の生活水準の向上、国民の自由と権利、平和が守られる日本を真の意味で実現するという思いの中、政権交代をいまいちど成し遂げたいという強い思いを持っています。幸い、道内にも全国にも民主党の流れを汲む政党にはそれぞれ個人的に懇意にさせていただいている議員の方々は多くいます。また、全国には厳しい中で頑張っている同志の方々が多数います。
 政党の枠組みを超えて、どのように知恵を出し、政治を変えていくか。私の立場からも、その役割を果たしていきたいと思います。どうぞ、新党においても皆様の引き続きご指導ご鞭撻をいただければ幸いです。