山岡達丸です。

昨日は、日中に日高町や平取町などの状況の調査に入りました。

このうち最も深刻な状況になっていたのは、日高町にある野球場、町営富川球場です。

この野球場は11月頃まで毎月のように野球の試合が行われていて、町民には大変親しまれている施設ですが、今回の震災のあと、町で調査したところ、野球場のグランド内や、周囲に多数の地割れが出来ていることが明らかになりました。

この野球場は高台に作られていて、そのおよそ30メートル下には多数の民家が建てられています。

今でも余震が繰り返している中で、町では、高台の野球場が倒壊する恐れがあるとして、その下に住む66世帯119人に避難するよう指示し、ひとまず住民を退避させています。

町営富川野球場は、建設されてからちょうど40年。当時の住宅がどのような状態だったのかは分かりませんが、歴史にないほど大きな震災を受けて想定外の事態が生まれてしまいました。

町ではいま寒地土木研究所などに地盤の精密検査を依頼しています。その結果を踏まえつつ、安全確保のために必要な対策を打っていかねばなりません。

今回の災害では、地震の直後に停電や断水になったために各自治体ではすぐに施設の調査などに当たれませんでした。この野球場の地割れも震災から3日経ってから明らかになったものとのことでした。

ほかの地域でも後から分かった被害などがあると思われます。引き続き、各地に話を聞きながら正確な被害状況を確認し、復興に向けて政府に働きかけを行っていきます。

1536921506132
1536921521008
1536921532665
1536921568067