本日、2月7日は「北方領土の日」です。国立劇場では昼から北方領土返還要求全国大会が開催され、山岡も参加をいたします。これに先立って先週、党本部において北方領土問題対策協議会が開かれ、外務省から日露の北方領土交渉の現状などのヒアリングを行いました。

 安倍総理は、信頼関係を作れば領土問題は解決するという説明とともに、プーチン大統領をウラジミールなどと呼び、領土問題の前進を図ろうとしましたが、一方のロシア側は島は引き渡しても主権は渡すかどうかは別議論、日本は北方領土がロシア領であることをまず認めることから、などと過激な発言を繰り返し、あわせて最近になって米露の関係が冷え込んでいく中で、立場を鮮明にしなければならない日本がロシア側に寄るということはまず無いでしょうから、普通に考えれば領土問題の進展はないという状況です。すでにロシアとの間で8つの経済協力プランを進めるなど、ロシアへの経済協力はかなり進めているところであり、ロシア側の立場に立てば、貰えるものだけ貰い外交的には大成功だったということになるのかもしれません。

 今から20年ほど前はソ連崩壊やアジア通貨の余波でロシアの財政危機もあり、日本とロシアの国力差は歴然でした。このときに北方領土返還の可能性があったのではないかとも言われていますが、残念ながらそうなりませんでした。しかし逆に考えると20年後にはまた両国の関係がどうなっているのかは分かりません。理由は別にしても世界情勢の変化によって、北方領土の返還が実現するようなチャンスが来るかもしれません。そのときに日露の間において北方領土を係争地のままにしてあれば交渉の余地はありますが、いま変な妥協をして平和条約などを結び、条約に「北方領土はロシア領」などと言ったことが書かれれば、その望みはなくなります。外務省で古くからロシア問題に当たってこられた方々は、妥協せずに時を待つという気持ちの方が多いものだと感じています。特定の人が歴史に名を残したいとばかりに、妥協前提の交渉を進め、結果的にすべてをむしり取られるような結果にだけはなってほしくありません。日本の国益とは何なのかということを考えながら、厳しい姿勢で臨みたいと思います。

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