山岡達丸です。
 政府が検討している幼児教育と保育の無償化政策について、衆議院本会議において審議が行われ、安倍総理に質疑を行いました。動画は以下のサイトでご覧になることができます。

http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=48791&media_type=

 子どもたちを社会全体で育てていく、こうした考え方は民主党政権においても最重要の理念と位置付け、子ども手当てや高校無償化などの政策を進めていました。あれから10年の歳月が流れますが、自民党政権下においてもこうした子育て支援拡充の政策は押し進めていく運びとなり、当時、自民党が「バラマキ政策だ」と主張していたことを思い出すと、隔世の感があります。

 しかし、幼児教育や保育の無償化は、各自治体の努力の中で所得の低い方の負担は安く、所得の高い人は相応の負担をしていただく仕組みが全国で進められており、安易に無償化を国が決めれば、最も得をするのは高所得者ということになってしまいます。また待機児童問題が解決していない中で無償化を進めれば、保育園に入れた人はその恩恵を受けますが、入れなかった人は何も恩恵がないという不公平が生まれます。

 また待機児童問題は大都市の問題と考えがちですが、例えば私の地元選挙区である胆振地方では、登別市が昨年ゼロだったのに対し、ことし4月には36人の待機児童が生まれる見込みで、苫小牧市でもことし1月で172人と昨年同時期の1.6倍に増えているという状況にあります。こうした実態を踏まえつつ制度設計を上手く行わなければ、さまざまな格差が生まれかねません。それだけに、審議はしっかりと行わなければならないと思っています。

 安倍総理の答弁は何とも心もとないところもありましたが、今後、私が所属する内閣委員会においても、詰めた議論が行われることになります。子どもたちの未来にかかわる政策ということもあり、しっかりと臨んでいきたいと思います。

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