山岡達丸です。

 玉木雄一郎代表の言葉が、物議を醸しています。

 私も問題となった動画の中身を確認しました。玉木代表は「私ね、生まれ変わりました。安倍総理、たしかに、総理の考えとは私、違いますけれど、憲法改正の議論はしっかり進めていきましょう」「党と党として、最終的には党首と党首として、話をさせてもらいたいですね」と述べています。

 今回の参議院選挙のテーマの一つに憲法改正議論にどう向き合うかという点がありました。

 国民民主党は野党共闘を進める一員として、安倍政権は立憲主義を理解していないという共通認識のもと「安倍政権が進めようとする改憲に反対する。改憲発議そのものをさせないために全力を尽くす」という内容を含む要望を受け、そのことが書かれた今年5月29日付の書面に対して、4党1会派の代表者とともに玉木代表名においてサインをしています。

 このことを受けて全国の相当数の国民民主党の参議院候補の方々は、憲法に関するメディア等の質問に対して、その趣旨に則る回答をされてきたものと理解しています。現に北海道の『はらや・なみ』さんはそうした回答をされています。

 国会における憲法議論の必要性の是非は別にして、人生を賭ける決意を持って国民民主党から立候補してくださった方々が、党の立場をふまえた中で自らの名前のもとでメディア等に発信してきた憲法へのスタンスが、選挙直後に、変更のための組織的なプロセスすらなく、いとも簡単に変わってしまう、

 そのような組織だったとするならば、そんな組織に信頼を寄せて立候補してくださった全国の候補者の方々、北海道においては私も応援した『はらや・なみ』さん、そして各候補を応援してくださった皆様に本当に申し訳ない気持ちです。

 今回の参議院選挙の結果を前回の衆議院選挙と比べた時に、自民党や公明党はその比例票数を維持し、こちらサイドは激減している状況です。野党の結集をいよいよ本格的に議論せねばならないときに、今回の件は本当に残念です。この事態にどう向き合うか、思いを共にする人たちと話し合っていきたいと思います。