山岡達丸です。

 東京オリンピックまで300日を切る中で、IOCよりオリンピックのマラソンを札幌で行う検討がなされていることが明らかになり、関係者に大きな波紋が広がっています。

 これについて札幌市長は「光栄なこと」とし、北海道知事は「仮に北海道に決まるならば、オール北海道で整える」と述べています。2030年にオリンピックを誘致しようという中で突然、名指しされた方の立場としては簡単に後ろ向きな発言は出来ないものと理解しますが、開催まで300日を切る中で、大会関係者等の宿泊施設の確保一つを考えても果たしていまから十分に対応できるのかということになりますし、財政力で言えば北海道は東京都とは比較にならないほどに脆弱である中でかかる費用の負担について、どのように対処するのかという議論も生まれます。また、マラソンルートの選定にも時間を要すると思いますが、そのルートに対する警察による雑踏警備の計画も一からつくらねばなりません。
 この他にも目に見えないことも含めて数え切れないほどの課題があると推察されますが、仮に開催を引き受けた中で、万一にもトラブルが発生すればその大きさによっては2030年目標の札幌オリンピック誘致に水を差すことにもなりかねません。

 しかしそれでも北海道ということになるならば、まさにオール北海道で乗り切らなければならないことだと思います。個人的にはマラソンを通して、胆振東部地震の被災地が勇気づけられる対応や、白老町のアイヌ民族共生象徴空間が盛り上がるような取り組みが出来れば一番だと思いますが、今回は期限の短さもあり、そうしたプラスアルファまで過度に求めていくのは自制せねばならないと思っています。

 選手ファーストの競争環境の整備、観客の安全、そして道民の暮らしの安心を最優先に考え、これを自らの手柄にしようとか、ビジネスチャンスにしようとか、そうした変な欲にとらわれることなく、道内の政財官スポーツの関係者を中心に皆で力と心を合わせて向き合うことが重要だと感じます。

 東京都知事は今回のIOCの動きに全く納得をしていない様子ですし、最終決着にはもう少し時間ぎかかるかもしれませんが、準備運動は始めていかねばならないですね。