山岡達丸です。

 私は今国会で経済産業委員会の理事を務めさせていただいていますが、今日まで一度の質疑も行われないまま、前の経産大臣が公職選挙法違反の疑いが報じられ、辞任をしました。

 そして本日、同じように公職選挙法違反の疑いが報じられる中で、法務大臣が辞任。わずか6日間のうちに二人の重要閣僚が辞任する異常な事態となっています。その結果、予定されていた委員会は答弁者(=大臣)不在のために流会となり、国会は空転状態となっています。

 各党の議員は本会議や委員会で大臣に質疑をするための準備を行っているわけですが、会議開催当日に説明すらなく次々に大臣が辞めてしまう事態が続くとなると、議会と政府の信頼関係が崩壊します。

 事態を正常化するために、任命権者である安倍総理が出席をする中で集中審議を行い、一連の経過についての説明、閣僚任命の考え方などを明らかにした上で、全体の仕切り直しを行うことが必要になるものとなります。

 権力の固定化、長期化が進むと必ず腐敗するという考え方が古来より唱えられているところですが、今回の事態は、安倍政権の政権担当能力が失われてきていることが浮かび上がって来ているように感じます。

 野党はいま過去を乗り越え、衆参で共同会派を結成、私が所属する衆議院では120人と、2009年の政権交代前と同等の態勢になろうとしています。こうした流れを強め、年末に向けて党そのものが一つになっていく議論も深めていき、いまの政権に代わって国民の皆様の期待に応えていける環境を整えてまいりたいと思います。