山岡達丸です。

 毎週末は地元に帰るために、飛行機で往復をしますが、羽田空港も、新千歳空港も、道行く人々のほとんどがマスクを装着されています。新型コロナウイルスが勢力を拡大をする中で、自分の身は自分で守るという意識の中で、危機感が広がっていることを感じます。

 国内では少なくとも14人が感染し、このうち2人は人から人への感染が確認されたとのこと。被害者の方々に心からお見舞いを申し上げ、一日も早い回復を祈念するところです。

 ところで、各種報道において今回の政府の対応の後手後手ぶりが指摘され始めています。

 政府は、新型コロナウイルスの感染症指定の措置を2月7日に行うこととしていましたが、それを2月1日に早めました。しかし指定するつもりがあったのに、なぜ当初は閣議決定から10日間の猶予をもったのか、感染症は1日過ぎればさらに広がるのですから、対応が早いことにこしたことはないのに、その判断の遅れは指摘されても仕方ありません。事実、野党は当初から猶予を設けず一刻も早い指定を求めてきました。

 この間、チャーター機で現地から邦人輸送をしましたが、2人には検査を拒否され、一時はそのまま帰してしまったとのこと。指定感染症の手続きを迅速に行っていれば、このような失態は無かったのではないでしょうか。また、一時的に宿泊施設に泊まっていただいた方々は相部屋でかつ、感染していた方と同室になった人もいるなど、受け入れの段取りを十分に検討しないままにチャーター機で運んでしまった様子が伺い知れます。官邸と関係省庁との連携が上手くいかず、対応がちぐはぐになっているようです。

 議会からさまざまな意見を言ったとしても、実際の対応は政権に任せる以外にありません。むしろ事態が収束したあとこそ議会において検証しなければならないものと思います。しかし現政権の姿勢は常々絶対過ちを認めないということが多く、真摯に向き合うかどうか懸念されるところです。