山岡達丸です。

本日、JR北海道の日高線の鵡川から様似までの間の廃線が決まりました。
2015年に台風の災害によって線路が寸断され、本来ならば災害復旧をするべきところ、JR北海道が「復旧させても赤字だから、自治体負担が約束されなければ、復旧させない」という趣旨のことを述べ、結果的にその後、手が付けられないまま、廃止に至ってしまいました。
JR北海道が復旧の意思を示せば、国も北海道も支援することが決まっていたにも関わらずです。

私は2017年に国会に復帰してから、この日高線の問題を国交委員会等でも取り上げましたが、結局のところ、台風があった2015年の時点で政治的には決着がついてしまっていて、2017年ごろからはJR北海道全体の赤字経営問題が浮上し、日高線のことよりも全道の路線を守ることが大切という議論に巻き込まれたことによって、日高線の問題は置き去りされてしまったという状況です。
廃線を議論するにしても本来ならば、災害復旧はきちんと行った上で地域でその後の議論をするべきところ、復旧されないという強硬手段の中で、地元自治体に負担を迫ったJR北海道のやり方にはいまでも納得できませんし、2015年ごろに議席をいただいていたら、また違った政治運動が出来ただろうと思うと、悔しさが溢れます。
いま日高線の代替措置としてバス運行が始まりましたが、私は将来にわたって路線を守るために、こういう地域こそ自動走行運転などの最先端の技術を導入することが必要だという思いに至っています。
地域の公共交通機関であった116キロという長大な鉄路の廃止に至ってことについて、地元の政治家として真摯に受け止め、未来に向けて地域の「足」を守っていくことに全力を注いでいく決意です。