賑わいがある図書館をコンセプトにしつつ、会議室や和室、イベントスペース、カフェなどを設けた複合施設として、室蘭市中島町に新しい生涯学習センター「きらん」が開設しました。「きらん」とは、きらきらと室蘭をかけて命名されたもので、平成25年から市民参加による検討会の議論をもとに、世代や分野を超えて多くの人が出会う場、誰でも気軽に集える場、などをコンセプトに建設されました。図書館はオープンフロアを基本としていて、青山市長によれば従来の静かな環境で本を読む図書館ではなく、子どもたちの遊ぶ声が聞こえるにぎやかな図書館を目指したとのこと、さらにはホテルも隣接しており、観光客の利用も見込める可能性もある、いろいろな意味で斬新なアイデアが詰め込まれた公共施設となっています。
室蘭市は国から指定されている「コンパクトシティ」のモデル都市とされていて、公共施設についても集中化、合理化を進めています。「きらん」建設にあたっても、もともとの施設を持っていた地域の住人の方からは、施設がなくなって不便になった、寂しい、などの声が寄せられていましたが、その分、よりクオリティの高い施設を目指していくことにより、そうした声に応えていかねばならないのだろうと感じます。多くの人たちで賑わうことを期待しています。