昨年の胆振東部地震で甚大な被害を受け、復旧支援を受けられないまま、いまに至る被災地の神社や寺社の様子などの現地調査を行い、参議院選挙に立候補を予定する『原谷なみ(はらや・なみ)』さんも同行してくださいました。
震災からおよそ7ヶ月が過ぎ復興は着々と進んでいるかのように思われていますが、当時とほとんど変わらないまま残っているのが、被災地の神社や寺社です。
被害の様子は写真のとおりで、いらっしゃった神職や住職の方にお話を伺うと、見積もりの上では4000万円以上、本当に建て直すならば、少し小さくしても1億円はくだらないとのこと。しかし現在のところ国から1円の支援も入っていません。
これは日本国憲法の政教分離の原則から、国民の皆様の税金からなる復興資金は宗教施設には投入できないという考え方があるためです。
とはいえ、地方における神社や寺社は地域のコミュニティ施設の役割も担っており、お祭りや子ども会などの開催、相撲巡業の場所提供など、その役割は非常に大きくなっています。
大変難しい課題ですが、さまざまな地方の実態と現状を考えたときに今一度、政治の場に議論を持ち込み、少しでも支援が出来る環境が検討できないのか、取り組んでいきたいと考えています。
復旧・復興は道半ばです。声なき声に耳を傾け、光の当たらぬところに光を当て、見落としてしまう地域課題がないよう歩き続けます。