山岡達丸です。
2019年も年末を迎えました。「令和元年を復興元年に」という思いのもと、胆振東部地震からの復興を押し進めることに力を尽くし、数々の課題解決に具体的な道筋をつけることに力を入れた年でもあります。一方でまだ検討課題のままのもの、期限が迫りつつあるものもあり、来年も引き続き力を入れてまいります。
またアイヌ民族を巡っては、新法制定の議論や、オリンピックを機会に世界へ文化発信を実現するなど、地元に住むアイヌの皆様の声を伺いながら、具体化に取り組んだ年でもありました。アイヌの方々の存在を否定するかのような、いわゆるヘイトスピーチについては、厳しく対応する旨の答弁を政府から引き出すなど、民族の尊厳を守るための取り組みにも力を入れました。
来年4月には白老町に民族共生象徴空間「ウポポイ」がオープンとなる中、文化の発信のみならず、地域住民の避難所を兼ねた防災施設としての役割を果たすことを国会審議で提案し、現在具体化が検討されています。このほか交通体系を巡る問題、医療制度のあり方、自動走行運転・水素・CCS・CRなどの先端技術の研究地とすることなど、胆振日高を舞台にさまざまな問題提起を国会で行うなど、政策的な取り組みについてはそれなりに充実した一年となりました。
一方、選挙においては統一自治体議員選挙、参議院議員選挙と連続しましたが、必ずしも十分な結果となりませんでした。特に参議院選挙においては35歳の獣医師「原谷なみ(はらや・なみ)」さんを擁立し、ご本人は本当は十分過ぎるほどの努力をされましたが、組織力の脆弱さ等もあり当選には遠く及ばず、また野党系の総得票も3年前に比べて相当程度落ち込む結果となりました。この状況に相まって永田町では、あまりにも調子に乗りすぎた現政権の横暴が次々に明らかになっています。その対応からは政治の末期的な様が見えています。
地元を歩いていて聞こえてくることは、「地方の経済や暮らしは全然良くなっていない」という声です。にもかかわらず、中央の政府は税金の私物化を反省することもなく、子供じみた言い訳ばかりを繰り返し、国民生活はないがしろにしたまま、こんな政治にしたのは野党がしっかりしないからだ!との厳しいご指摘もいただくこともありました。
こうした状況をふまえた中で行われている党合流議論もいよいよ佳境を迎えています。来年は皆様の思いの受け皿になる態勢を整え新しい政治の姿をお見せ出来るものと確信し、地域の課題解決にさらに取り組んでまいります。
新年が皆様にとって素晴らしい年になりますことを心よりお祈り申し上げます。
令和元年12月31日
衆議院議員 山岡達丸