CCS事業法案が国会で審議の最中にありますが、衆議院の経済産業委員会で一緒に理事を務める北海道3区の荒井ゆたか衆議院議員から、苫小牧のCCS事業の現場を見たいというご希望をいただき、山岡も同行しながら視察を行いました。当日は、菅野太一札幌市議にもご参加をいただきました。
CCSにおけるCO2の分離回収と地中への貯留の実証事業はすでに終了しており、その結果をふまえて今回の立法に至りましたが、さらにこの秋からは苫小牧と舞鶴の間で、CO2の船舶輸送の実証実験が開始されます。CO2をタンクに納め船舶で輸送する際に、圧力の掛け方を工夫することによって現状の何倍ものCO2を一度に運べるようになるということで、実際に海上輸送も行い、最も効率的な航行ルートなども調査することになっています。
視察では、CCSの施設のみならず、CO2の海上輸送の前にCO2を納める地上側のタンクや、岸壁に設けられた関連機材などを見学させていただきました。脱炭素の最後の切り札とされるCCSへの理解を深めながら、2030年を目指している本格的な社会実装に向け、政治において力強く後押しをしてまいります。