本日、午後1時に開催されまして結党大会にて、民進党(みんしんとう)は正式に発足いたしました。これを受けまして私たちの地域におきましても、党員の皆様との協議の上で、新党をふまえた手続きを進めていくことになります。

 いま日本の政治の現状を見ますと、議会運営を思うままにできるほどの巨大な議席を確保している政権与党が、その力を自分たちの保身と権力保持に傾ける中で、地域経済に耳を貸さずに東京大都市一極集中、超高額所得者のみがさらに豊かになり、ごく普通に働いているご家庭や、私たち北海道のような地方経済に身を置いている人たちは日々貧しさの実感を膨らませ続けています。日本全体の労働者の実質賃金は減り続け、各家庭の購買力は減少を続けています。学費は高騰し、介護、保育といった社会的なインフラも劣化を続けています。

 そして、いまの政権与党は戦後70年間私たちが守り続けてきた国民の平和主義を脅かし、これからの日本は、日本が他国に直接攻撃されていなくても、他国同士の戦争や紛争に参加することに道を開くという集団的自衛権を含めた安保法についても、国民の皆様の本当に多くの反対の声を無視し、与党に強行採決させてしまうという結果にもなりました。

 また最近では、議員による政治資金問題はもとより、不倫、暴力、暴言・失言、さらには総理大臣が「主婦がパートに出て25万稼げる」といった生活感覚のない発言を行うなど、国会議員の質の低下は本当に酷い状況にあります。

 私も元国会議員であり、次期の国政を目指すものとしても、本当に残念な政治状況であり、自戒を込めて考えるところでありますが、これらのことは、まさに政治に緊張感が無くなっているということの象徴であろうと思います。

 言うまでもありませんが、緊張感がなく、健全な競争が行われていないというのは、与党の責任ではないのです。私たち野党が国民の皆様のご期待の受け皿となりきれず、十分に応援していただける党になっていないことにあります。そしてそれは民主党政権時代の運営の稚拙さと不信感も大きな原因であり、これらのことが、結局のところ現状の巨大与党の暴走を生み出すことに繋がっていることに、本当に大きな責任を感じるところであります。

 だからこそ、今回、私たちはガバナンスの稚拙さによって分裂を繰り返してしまった過去を反省し、今一度、理念と基本政策を共にする仲間が集い、そして政権交代可能な野党勢力の結集を図り、そして再び国民の皆様のご期待に応え、政治の中に緊張感と競争、そして健全な提案と選択肢をつくることこそが私たちの使命であろうと思うのです。

 民間企業はどこでも競争をしています。健全な競争があり、追いつき、追い越せを繰り返すからこそ、より良いモノやサービス等を消費者にお届けする社会の仕組みが出来上がります。政権運営も健全に競争がなされる環境を作らなければなりません。私たちが頑張らねば、日本全体の政治がますますおかしくなってしまうのです。

 「自由」「共生」「未来への責任」を結党の理念とし、日本国憲法が掲げる国民主権、基本的人権の尊重、平和主義を堅持する。国民の皆様の思いを受け止め、国民の皆様の目線に立って、国民の皆様と共に歩む。こうした理念を掲げた「民進党」のもと、私、山岡達丸も本日よりさらなる政治活動にまい進させていただきます。

 この度の一連の動きにつきまして、民主党発祥の地である室蘭の皆様をはじめ、胆振・日高の党員、サポーターの皆様、さらには日頃より親しく支えてくださってきた皆様におかれましてもさまざまな思いを持たれていることと承知しております。

 どうぞ、新しい党の発足にあたりまして、皆様のご理解をいただきますようお願い申し上げます。そして今後とも、私にさまざまなご意見をお寄せください。必ずや、地域の皆様の声を代表し、地域のために働く政治家として、皆様のお役に立たせていただく決意です。


平成28年3月27日
元衆議院議員 山岡達丸

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