農林水産委員会の質疑に立ち、胆振と日高の地域産業である軽種馬、いわゆるサラブレッドについて農水省に対して必要な支援を要請しました。
北海道では2月から独自の緊急事態宣言を表明し、国全体の宣言を含めて5月下旬まで自粛が求められました。その結果、5月に予定されていた軽種馬のセリは中止になり、夏に行われる最も大きなセリも開催がまだ決まっていません。
あわせて単価の高いものだけに、セリよりも前に馬主自身やその代理人となる調教師が直接馬を見に牧場に来るのが通例ですが、ことしは宣言もあり事前に調査に来れず、また馬主自身も本業にさまざまな影響が出て、購入を控えるような事態が懸念されます。
生産者は夏のセリで馬を販売し、秋には種付け料を支払い次の年に備えますが、夏のセリがまさにきちんと行えるかも含めて大きな不安が広がっています。
一方、コロナ下の自粛の中で競馬のインターネット販売の割合が前年比30%増しになり、またJRAは法律に基づいて国庫納付金を国に納めていますが最近の好調な売上の中で最近も3000億円に達しており、国家の運営にも多大な貢献をしている産業でもあります。
また、コロナという未曾有の危機の中で事業者には持続化給付金制度が設けられるなど、過去にない対策が行われている中で、軽種馬産業も現場から悲痛な声が上がっているのに光が当たっていないということを委員会で指摘しました。
大臣からは現状をよく分析して、サラブレッドの生産地を守るために必要な対応を行うという趣旨の答弁があり、これを機にさらにさまざまな取り組みを進めて、地元の生産者を守るべく動いてまいりたいと思います。