苫小牧港の特有の税関の事情により、港湾労務の従事者の方々の負担が必要以上に大きくなってしまっている問題の解決に向けて、苫小牧の西側の港にある、税関のX線検査場の視察を行いました。視察の前には、港湾の労務従事者の方々から意見を聞き、税関を所管する財務省、港湾を所管する国交省の担当者にもヒアリングも進めています。
苫小牧港には『西港』『東港』がありますが、外国からのコンテナの取り扱いは東側の港に集約されています。しかし、それに対する税関の検査は、西側の港で実施されているため、港湾で働く関係者は検査のために毎日のように往復50キロ以上かけてコンテナを運ぶ作業を求められています。
『コンテナは東港で揚がるのに、検査のために西港まで陸路で運んで往復する』という非効率な状況になった事情は、はじめは港湾を管轄する国交省と税関を管轄する財務省の縦割りによる弊害かと思ったのですが、調べると国側の責任とは言えない事情も明らかになりました。しかし労務に従事する人たちにしてみれば、大変な時間のロスであり、トラックドライバーの労働力不足、いわゆる『2024年問題』が迫る中で、検査場の移設も視野に、解決への道筋をつけるべく、取り組んでまいります。






